第66章

カリーナは言われたとおり腰を折り、目の前の魔法石を凝視した。

外に出れば「魔法の才がある」と言われる程度には恵まれている。けれど王立学院の中では、どうしたって下のほうだ。魔法石に灯った光はさほど強くない。真昼に点けた魔法灯みたいにぼんやりしていて、色もやけに雑多だった。

火を示す赤だけが比較的はっきりしている。青だの黄だの緑だの紫だのも、確かにあるにはある。だが混ざりすぎていて、赤以外は境目が判然としない。

「特に変わったところは……火がちょっと目立つくらい?」

結局、火を選ぶしかないのだろうか。

エイモスの伴侶の条件を聞いてから、攻撃力の高い火属性に興味は湧いた。だが自分の才が優...

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